![](https://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/03/housing-5-min.jpg)
- 2020.04.15
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- 2022.01.31
【コスパ最強!?】30坪4LDKの総二階建てを、5つのコツで快適な間取りに変貌させよう
こんにちは、二級建築士のLIDOMAです。
そろそろ自分のお家が欲しい。
でもやっぱり家って高いよなー
そうなると…ほどほどに住みやすい大きさで、かつコスパの良い家が良いんだけどなぁと思い、色々と調べていくとそれが30坪4LDK総二階建てになるんじゃないかと思ったあなた。
…
…
……
その選択は、大正解です!!!!!
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/3-4-1-scaled.jpg)
では何故、30坪4LDKの総二階がコスパの良い家になるのでしょうか?
その理由は主に2つ。
- 建築物は、総二階で作るのが一番コストパフォーマンスが良い。それは、屋根と基礎の費用が必要最低限で済む。
- 30坪4LDKという大きさは、無駄のない間取りにすると1階と2階の大きさが同じになりやすい。
このように、30坪の4LDKって適切に間取りを作ればとてもコスパの良い大きさになるんですよね。
しかし、この適切に間取りを作るというのがとても大事でして。
コンパクトな分、無駄な空間を作ったり、動線が長かったりすると、一気にこのコスパの良さは崩れてくるのです。
そこで本記事では、コスパの良い30坪4LDKの間取りにするためには、具体的にどういった点に注意すれば良いのか、5つのポイントに分けて解説していきます。
決して難しい話ではありませんので、この機会にぜひ覚えておきましょう!
【間取りの教室シリーズ】
この度、間取りの教室というシリーズをはじめました。
自分にあった間取りを選ぶために大事なことは、できるだけ多くの間取りに触れ、
その間取りにどういった特徴があるのかを知ることです。
そこでこのシリーズでは、いろいろな事例を元に、
間取りの良い部分も悪い部分も一緒に取り上げていこうと思います。
https://designyaama.com/category/madori-room/
家づくりのおすすめ本
家づくりをする際にオススメの本を教えて欲しいという声がありましたので、
本を紹介するページを作りました。
よく見る家づくり系の本ではなく、
私が一人の設計士として尊敬している建築家の本を紹介しています。
優しく、居心地の良い家に住みたい!と思っている方には、
きっと刺さる本だと思いますので、よかったら読んでみてください。
30坪4LDKという大きさの住宅について知ろう
まず最初に、30坪4LDKの住宅について理解していきましょう。
30坪の住宅の広さを具体的にイメージできるようになる方法
突然ですが、30坪の大きさの家ってどれぐらいの広さになるのか具体的にイメージできます?
※参考までに、1坪は畳が2畳分の大きさになります。
…
…全然想像つきませんよね。
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/2-11-scaled.jpg)
そうなんです、私も今でこそ”坪”っていう単位の大きさに慣れましたが、
建築を勉強し始めた頃は本当に苦労しました。
それに、坪よりはまだ親しみのある㎡に置き換えて、
1坪は3.3㎡になります。
なんて言われたところで、
全くわからん………
というのが正直なところでした。。
この1坪や1畳の大きさ、そして1㎡の大きさというのは、
畳一枚の大きさですよ!
1㎡はこれぐらいの大きさですよ!
と言われたところで感覚的には分かりにくいですし、
言葉でいくら説明されてもよくわからないものです。
そこで手っ取り早く感覚を身に着けたい人にお勧めなのが、
住宅展示場に行ったり、最近家を立てた友人の家にいってみたりして、
そこでその家の大きさを教えてもらうことです。
実家の大きさや、今住んでいる家の大きさを確認するのも良いですね。
特に実家や今住んでいる家の大きさを把握することは、
自分が親しんだ感覚になります。
それと比べてどれぐらい大きいのか、
あるいは小さいのかが把握しやすくなります。
住宅の大きさに関する間隔は、
いくつもの住宅の大きさを体験することでやっと身についてくる間隔になります。
まずは一番親しみのある場所の大きさを身体に覚えさせ、
少しずつ30坪という大きさをイメージできるようになりましょう。
![コンクリートテイストの室内写真](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2021/03/コンクリートテイストの室内写真.jpg)
30坪4LDKの住宅って、一般的な住宅と比べてどういう位置づけになるの?
ところで、30坪という大きさの住宅は
一般的にはどれぐらいの大きさなのでしょうか?
30坪という大きさを聞いたとき、大きな家を思い浮かべますか?
それとも小さな家を思い浮かべるでしょうか?
同じ大きさでも、大きいと思うか小さく感じるかは人によって異なってきますから、
一概に30坪はどうだ、ということは言えません。
しかし、一般的に流通している住宅の大きさから
どの程度の大きさになるのか推測することはできます。
実は、注文住宅では約40坪程度の大きさ、
そして分譲建売住宅では32坪程度の大きさが、平均的な大きさになっています。
それらと比較してみると、30坪って随分コンパクトな間取りに思えますよね。
その上、3LDKではく、更に部屋が一つ多い4LDK!
これはもしかして、30坪の大きさに4LDKって、かなり狭い家になるんじゃない…?
一般的な大きさと比較していると、そう思いませんか?
確かに、30坪の4LDKは決して広いお家という大きさではありません。
しかし!
しかしですよ!?
4LDK30坪の間取りでも、コンパクトにつくる方法に沿って作れば、
決して狭苦しい間取りにはならないのです!
じゃあ、それって一体どんな方法なの?
その方法を、これから解説していきましょう。
コンパクトな30坪の大きさに4LDK総二階建ての間取りを作るときの5つのコツ
お待たせしました、やっと具体的な間取りの登場です!
30坪4LDK総二階の間取りを快適な家にするための、5つのコツについてみていきましょう。
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/30t_4ldk-1F.jpg)
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/30t_4ldk-2F.jpg)
まずは、軽くこの間取りを眺めてみてください。
一般的なお家よりもコンパクトな30坪のお家、
さぞかし狭っ苦しい家なんだろうな…と思ったあなた。
どうです?
あれ、思ったよりも広いな…と思いませんでした?
試しに30坪4LDKの間取りをネットで検索してみてください。
ちょっと狭いな…と思う間取りもあれば、思ったよりも広いじゃん
と思える間取りまで、様々な間取りが存在します。
その中で、思ったよりも広いじゃんと思う間取りには、共通点があるのです。
では、その共通点とは一体どんなポイントになるのでしょうか?
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/kinga-cichewicz-DDBO05yBbuk-unsplash-scaled.jpg)
移動のための空間を少なくする
コンパクトな間取りを作る上で欠かせないのが、ホール、廊下といった、
移動にしか使わない部屋を極力無くしていくことです。
同じ1坪の面積でも、それが廊下のようなただ移動だけに使う部屋で終わってしまうのか、
収納として使えたりLDKが広くなったりするのかで、魅力は大きく変わってきますよね。
住まいがある程度の大きさになってくると、
廊下があった方が移動の効率も上がり住みやすい間取りになることもあるのですが、
30坪ぐらいの大きさであれば最低限の移動スペースだけで、十分です。
せっかく新しい家に住むのであれば、1坪だって無駄にしたくありませんよね。
間取り例を確認してみると、玄関とホールについては1坪という最低限のサイズにしており、
その横にはすぐトイレと階段へアクセスできるようになっています。
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/30t_4ldk-1F_玄関.jpg)
また、洗面脱衣室についてはLDKから直接行けるようにすることで、
廊下が存在しないプランとなっています。
30坪という限られた面積を、最大限に利用しているのです。
LDK 1部屋(和室)という間取りは、続き間として配置する
30坪の4LDKというコンパクトな間取りを考える時に大切なことは、
4LDKの4部屋のうち、1部屋をLDKと続き間にして配置することです。
続き間とは”部屋と部屋が隣通しにあり、襖や引き戸などですぐに行き来できる状態”のことを言い、
参考例のLDKと和室のような関係のことです。
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/30t_4ldk-1F_和室連続.jpg)
このように続き間にするメリットは何かというと、
和室を単独で使用しない場合、LDKの一部として部屋を使えるのです!
この間取りではLDKが16帖となっていますが、和室は6帖になりますので、
一体として使用すれば22帖の部屋として使うことができます。
22帖の部屋といったらかなり大きな部屋になりますよね。
もちろん、来客時のお客様用の寝室として使ったり、子供の遊び部屋として使ったり、
あるいは家事室として使ったり、個室として使用することも可能です。
6帖の大きさに1帖分の収納もありますので、老後、2階に上がるのが難しくなったときに、
1階で生活が完結できる間取りとしても利用できます。
このように、続き間とすることのメリットはとても大きいのです。
また、続き間としての使用を考えるときは間取り例の3連引き込み戸のような、
大きく開けることができる建具(扉)を選ぶのもポイントです。
大きく開けることで、LDKと一体として使用する場合に、一体感が生まれるようになるのです。
ウォークインクローゼットよりも壁面収納を多く作る
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/roman-mager-oHrodCLNnU8-unsplash-scaled.jpg)
30坪のコンパクトな間取りを作るときに知っていて欲しいのが、
ウォークインクローゼットよりも壁面収納をたくさん作った方が良いという点です。
ウォークインクローゼットって、”一戸建て住宅といえば!”というような憧れがありますし、
面積も大きくたくさん収納ができるイメージがありますよね。
でも実際はどうかというと、面積が大きく人がその中に入っていく必要がある分、
それが移動しかできず、ものが置けないスペースとなってしまうのです…
収納量についても、同じ1坪のスペースを収納に使った場合、
ウォークインクローゼットよりも壁面収納の方がものをたくさん収納することができます。
ある程度大きな面積がとれると、ウォークインクローゼットの方が便利になってくるのですが、
30坪のコンパクトな間取りの場合は、壁面収納をたくさん設置する方法をお勧めします。
子供部屋の間取りは将来間仕切りとして、広々と使う
この間取り例では、洋室(4.5帖)という部屋が二つ書いてありますが、その間に壁等の間仕切りはありません。
これはどういうこというと、建築当初は間に壁のない、広々とした部屋として利用し、いずれ子供が大きくなり個室が必要になったなど、将来個室が更に必要になった際に追加工事として間に壁をつくる、といったやり方なのです。
![](http://designyaama.com/wp-content/uploads/2020/09/30t_4ldk-2F_子供部屋間仕切り.jpg)
何故わざわざこういうやり方をするのかというと、家を建てられる際、人気の間取りは4LDKになるのですが、実際4部屋をきっちり使用しているかどうかを聞くと、多くの方が利用し切れていないと回答されるのです。
なので、実際に利用されるかわからない部屋をいくつも作るよりも、こうして大きめの部屋を作り、将来的に必要になった際、追加工事として間仕切り壁を作った方が、使い勝手が良いのです。
間取りをよくしていく要素はこの他にも、日々どういった動線で動いているのか、家事はどうしたら楽に行えるか意識すると、快適性もアップしていきますよ。
コストパフォーマンスの高い総二階建てにする
30坪4LDKの建物を考えるときにメリットの一つと言えるのが、総二階建てになりやすいことです。
総二階建てとは、1階と2階の大きさがほとんど一緒の建物のことを言い、形が凸凹しなかったり、構造がシンプルになったりすることから、構造的にも強く、建てられる面積の割に金額が安くなる、いわゆるコストパフォーマンスが高い家になるのです。
この間取り例では、2階のバルコニーを含めると1階と2階の形と大きさがピッタリ一致しており、綺麗な総二階建てになっております。
このように、LDKや水回りといったメインの部屋 一部屋が配置されている1階の大きさと、居室を三部屋持ってきたときの2階の大きさは、無駄なくプランニングした際には同じ面積になりやすいのです。
つまり、30坪4LDKの間取りは総二階建てになりやすく、コストパフォーマンスが高いのです!
総2階建てのメリットについてさらに詳しく聞きたい方は、こちらの記事でより深く解説しています。
まとめ
30坪4LDK総二階建ての間取り、如何だったでしょうか。間取り次第で、大きな住宅にも負けないぐらいの魅力があることが分かったかと思います。
30坪という家の大きさは、確かに大きい家ではないかもしれませんが、決して狭い家ではありません。間取りや使い方次第で、住み心地は大きく変わってくるのです。
また、コストパフォーマンスが高くなりやすいので、余った費用を床材やキッチンなどに使ったり、あるいは欲しかった家電などの購入に充てることで、満足度も高くなってきます。
本記事を参考に、30坪4LDK総二階建て間取りの家をぜひ検討されてみてくださいね。
ちなみに、そもそも良い間取り、悪い間取りとは、住まわれる方によって全く異なってきます。そのあたりの話は別記事に書いていますので、気になる方はぜひご覧になってください。
以上、LIDOMAでした。