- 2020.09.16
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- 2021.12.18
画像で解説!確認申請書 第二面の書き方 事前に確認すべき点を忘れずに
こんにちは、二級建築士のLIDOMAです。
確認申請書って、慣れるとすぐに作成できる資料なのですが、
最初の頃はどの欄にどんなことを書けば良いのか、
ちんぷんかんぷんになりますよね。
そこで今回は、確認申請書の中でも、
建築主や設計者、施工会社などの情報について記載する必要がある
第二面の書き方について、徹底解説していきます。
1.建築主
第一面にて記載しました建築主の、氏名、郵便番号、住所、電話番号について、
情報を記載していきましょう。
電話番号については、固定電話がない場合は携帯電話の番号で構いません。
正確な情報が分からない…といった事態にならないよう、
事前に建築主の情報をきちんとヒアリングしておきましょう。
2.代理者
確認申請の提出は本来、建物を建てる建築主が提出する必要があります。
しかし、内容についてはとても専門的な内容になってしまいますので、
建築業界で働いている方以外がすぐに作れる資料ではありませんよね。
そこで、確認申請を提出する際には通常、代理者を立てて、
その方に確認申請の提出をお願いすることになります。
つまり、この代理者に関する情報は確認申請を提出する人の情報になるのです。
基本的には”3.設計者”と同じ方になってきますので、
この欄には設計者の情報を記載していきましょう。
イ.資格
建築士免許に記載されている内容に従い、こちらの欄を埋めましょう。
ハ.建築士事務所
事務所登録されている内容に従い、こちらを記載しましょう。
忘れがちなのが事務所名ですので、忘れずに記載しましょう。
3.設計者
基本的には上記内容(2.代理者)と全く一緒になるのですが、
一点追加された項目があります。
ト.作成又は確認した設計図書
この項目には、建築士が作成、
または確認した設計図書(図面のこと)について記載する必要があります。
建築基準法に関わる内容については、
建築士が自ら作成、あるいは確認する必要があることから、
どんな図面を確認したのかをこの欄に記載するのです。
書き方は、配置図、求積図、平面図と、
一つずつ記載していっても構わないのですが、
“設計図書一式”とまとめて記載することが多いです。
(構造設計一級建築士又は設備設計一級建築士である旨の表示をした者)
こちらの欄については、
本物件に上記該当者が関わっている場合に記載する欄になります。
木造2階建住宅程度の規模では、構造設計者、
あるいは設備設計者が関わることはほとんどありませんので、
基本的には空欄になります。
4.建築設備の設計に関し意見を聴いた者
上記と同様です。設備設計者が関与している場合は、その方の情報を記載しましょう。
5.工事監理者
建築物を建てる場合、それを建てるために図面を作成する設計者とは別に、
建物が設計図通りに建てられているかを確認する人が必要になってきます。
そこで現れるのが工事管理者です。
工事監理者は、建物が設計図通りに建てられているか、
チェックを行う必要がある立場の人間です。
つまり、建築士が作成した図面を正確に読み取り、
現場を確認する能力があるものしかなれないことから、
建築士の資格を持っている必要があります。
いわゆる設計事務所や工務店においては、
設計者が兼任して現場確認を行うことが多いので、
設計者と工事管理者は同じ方になることが多いです。
規模が大きい会社においては、
図面を作成する設計者と現場を確認する監理者は、
別の人間が行なっていることもあります。
その場合は別途工事監理者の資格等を記載する必要がありますので、
事前に誰が工事監理を行うのか確認をしておきましょう。
6.工事施工者
こちらは工事を施工する会社の内容を記載する欄になります。
営業所名については、施工会社の担当に直接聞くか、
あるいはもし施工会社がHPをもっているのであれば、
大抵はHPの方にも建設業の許可番号等含めて載っています。
また、確認申請時点でまだ施工者が決まっていない場合は、
“イ.氏名”の欄に“未定”と記載すればOKです。
ただし未定と記載した場合、中間検査がある場合は中間検査申請書、
中間検査がない場合は完了検査申請書に、
施工者の情報を記載する必要があるのでご注意ください。
7.構造計算適合判定の申請
構造計算適合判定の有無のチェック欄です。
特殊な構造出ない限り、木造2階建規模であれば申請は不要です。
8.建築物エネルギー消費性能確保計画の提出
建築物エネルギー消費性能確保計画についての提出状況を、
確認するチェック欄になります。
提出が必要な規模・内容を確認し、状況に応じてチェックしてください。
該当しない場合、提出不要にチェックを行います。
9.備考
物件名の名称を記載する欄になります。
例えば、”建築太郎様邸 新築工事”といった具合に、
その現場の名称を記載しておきましょう。
10.まとめ
以上、建築確認申請による第二面の書き方を解説していきました。
何かあったときの連絡先としてもこの確認申請書第二面は使用されるので、
間違いがないよう記載していきましょう!