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LIDOMA -建築士が作る間取りの教科書-

建築士が住宅の間取りを考える際に参考にする建築家について

こんにちは、二級建築士のLidomaです。

突然ですが、いい間取りを作るのって本当に難しいですよね。
僕も、間取りを考えるときはいつも本当に悩みます。
でも、一度行き詰まってしまうと中々良い間取りって描けなくなるんですよね。

そういう行き詰まったとき、僕がいつもやっていることがあります。
それは、参考になる建築家の間取りをとにかく観察すること。

自分の頭の中でずっと悩んでいても、いいアイデアは出てきません。
それよりも、世の中の優れた建築家のアイデアに触れることで、
そのまま利用することはできなくても、こうした間取りがあるなら、
自分の案件の場合はこういう間取りが考えられるかもしれない!
と、良い刺激を受けられるのです。

そこで本記事では、僕が間取りを考える際にいつも参考にしている建築家をご紹介しようと思います。

中村好文さん

他の記事でも挙げているのですが、まず一番最初にご紹介したいのが中村好文さんです。
僕自身、今までに一番のめり込んだ建築家であり、今もとても尊敬している建築家です。

建築家が設計する住宅というのは、必ずしも住まい手のことを一番に考えた住宅にはならず、
作品」としての色が強いものも多く存在します。

確かに、建築文化を育むためには
こうした作品色の強い建築も必要でしょう。

しかし多くの人にとって、こうした作品住宅は必ずしも住みやすい住宅にはなりません。

一方、中村好文さんの建築は、こうした作品色の強い建築とは違った建築を作られています。
実際、中村さんの著書である「普通の住宅、普通の別荘」では
冒頭に以下のような文章を書かれています。

私の設計する住宅は建築家のコンセプトや主義主張をそのままかたちにした「作品」ではなく、
(中略)
主役はあくまでも建物ではなく、そこに住む人たちであり、そこで営まれる暮らしです。

中村好文著 普通の住宅、普通の別荘

僕のような一般的な建築士にとっては、
作品性よりも、お客さんにとってどれだけ住みやすい住まいになるのか、
どれだけ喜んでいただけるかが大事です。
そういった建築士にとって、中村好文さんは住まい手にとって最適な住宅を作り、
かつそれをとても高いレベルで実現できる、稀有な存在なのです。

等身大の自分にあった暮らしを実現できる住まいって、
一体どういったものなんだろうと思ったら、
ぜひ一度中村好文さんの建築に触れてみてください。

以下の記事では、中村好文さんの著書を紹介しておりますので、
気になる方はぜひこちらも読んでみてください!

堀部安嗣さん

数多くの住宅を手掛け、かつ妥協のない高いクオリティの建築を作り続ける建築家といえば、
堀部安嗣さんの名前が挙がるのではないでしょうか。

堀部さんの建築は、その場所の個性や環境を上手に取り入れ、素材の魅力を引き出すことで、
ずっと昔からその場所にあったような、どこか懐かしさを覚えるような感覚を与えるようです。

しかしそれでいて、今までにない建築を作り出すという、とても真似することはできないなと思わされる、高いレベルの住宅を作られる建築家です。

https://horibe-aa.jp/

終わりに

こちらの情報については、これから随時更新してくのでお楽しみに!