- 2020.04.21
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- 2021.12.18
「総二階建ての間取りほどコスパの良い一戸建てはない!」-5つのメリットとデメリットの解消方法
せっかくお家を建てるのであれば、安い上に快適な、コストパフォーマンスの高いお家作りをしたいですよね。そんな方には、総二階建ての間取りをお勧めします。
総二階建てとは、1階と2階の大きさ・形がほとんど変わらない建物(一戸建て)のことを言います。では何故、総二階建ての一戸建て住宅がコストパフォーマンスが良いと言われるのでしょうか?
本記事では、コストパフォーマンスの良い総二階建ての間取りについて解説していきます。
総二階建ての間取りがコストパフォーマンスの良い3つの理由
①総二階建ての間取りは作り方が簡単!
総二階建ての間取りは、形状が複雑な建物と比べ、作り方が単純で簡単になります。
作り方が単純になれば無駄な材料が出てくるのを極力抑えることができますし、簡単な建物は職人さんが工事を進めていくスピードも早いので、工期も短くすることができます。
無駄な材料が出てくることを抑え、工期も短くすることができれば、コストはどんどん安くなっていきます。
②総二階建ての間取りは、外壁の面積が減ることで外壁費用が安くなる
形状が複雑な建物は、外壁の面積が増えていく特徴があります。
更に、外壁の角はコーナー材という材料を使う必要がありますので、凸凹した形状の建物は外壁の面積は多くなり、コーナー材も多用する必要があるので、建築費用が高くなってしまうのです。
一方、総二階建ての間取りは外壁の面積・コーナー材の使用部分も最小限に抑えることができます。
そして外壁面積の消費量を抑えることで、コストを安くすることが出来るのです。
③総二階建ての間取りは、屋根と基礎の面積に一番無駄がない形状である
建築費用についていくつかの項目に分けたときに、比重の大きな項目として挙げられるのが屋根と基礎です。
建物の面積に対していかに屋根と基礎の面積を減らすことが出来るのかが、建築費用を抑える上で大きなポイントになります。
1階と2階の形が大きく異なった場合、1階が大きい建物は基礎の面積が大きくなり、2階が大きい建物は屋根の面積が大きくなってしまいます。
その点、総二階建ての間取りは建物面積に対して屋根と基礎の面積を最小限に抑えることができますので、屋根と基礎の面積に一番無駄のない形状だと言えるでしょう。
①、②、③が合わさることにより、総二階建ての間取りはコストパフォーマンスがとても高くなってくるのです!
総二階建ての間取りには他にもこんなメリットが!
④総二階建ての間取りは耐震性が高い
総二階建ての間取りは、耐震性が高いのも特徴の一つだと言えるでしょう。
木造住宅は、地震や風に対抗するために作られる、耐力壁と呼ばれる耐震性の高い壁を多く設置すること、そしてその耐力壁をバランス良く配置することで、耐震性が向上していきます。
もし1階と2階がバラバラの形をしていたら、見た目だけでもバランスが悪そうですよね?
そういう見た目のバランスが悪い建物は、実際耐震性が低くなってしまいます(構造計算を行った上で設計している場合は別)。
しかし、総二階建ての間取りであれば自然とバランスの良い形で耐力壁を配置することができますので、結果として耐震性が高い一戸建て住宅になるのです。
⑤総二階建ての間取りは断熱性能も向上する
総二階建ての間取りは、断熱性能も向上します。
高い断熱性を有する一戸建て住宅を建てるには、床・壁・天井・屋根と、形状によって隙間なく断熱材を施工する必要があるのですが、建物の形状が複雑になってくるとどうしても多少の隙間が生まれてきてしまいます。
しかし総二階建ての間取りであれば、形状も複雑かせず、断熱材を隙間を最低限に効率良く施工することが出来るのです。
総二階建てはデザイン性に劣る?
総二階建ての間取りは一般的な形状になりがちであり、単純な四角い形はデザイン性に劣ると言われることがありますが、私はそうは思いません。
例えば無印良品の家には、総二階建てに近い間取りになっているシリーズがありますが、無印良品の家をみてデザイン性が劣っているように見えるでしょうか?私には、とてもデザイン性に優れた住宅に思えます。
総二階建ての間取りの一戸建て住宅は、確かに形状が単純ではありますが、窓の大きさや配置に工夫し、インナーバルコニーを取り入れるなど、部分的にちょっとした形状の変化を取り入れるなどの工夫を行えば、十分デザイン性に優れた住宅になるのです。
総二階建ての間取りまとめ
以上、総二階建ての間取りについてみていきましたが如何だったでしょうか。
総二階建ての間取りは、①作り方が簡単で②外壁費用が安くなり、③屋根と基礎の面積に一番無駄がない形状になることからコストパフォーマンスが高い一戸建て住宅になります。
更に、④耐震性が高く⑤断熱性能が高いことから、家を建てようとしている方にはぜひ一度検討していただきたい形状になります。
本記事を参考して、素敵な家を建てられてくださいね。
以上、二級建築士のLIDOMAがお送りしました。