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LIDOMA -建築士が作る間取りの教科書-

建築士が考察!東向きの家のメリット・デメリット

一番住みやすい方角は?と問われたら、多くの方が「南」と答えると思います。実際、戸建住宅用の土地も、南側に開けている土地は人気ですもんね。

そんな万能な南向きですが、実は人によっては南向きよりも住みやすい方角があるってご存知ですか?

今回は、隠れた人気方角である、東向きの家についてメリット・デメリットを紹介しようと思います。

東向きの家のメリット

気持ちのいい朝日が入ってくる

体感的に感じるメリットの一つとして、柔らかな朝日が部屋いっぱいに差し込むということが挙げられます。

私も建築士という職種上、数多くの家をみてきましたが、東向きに開いたお家の朝日は、本当に感動的です。

こんなに気持ちのいい朝日が入ってくる家だったら、夜ふかししがちな私でも朝活したくなるなぁ、と感じるほど。

それに朝日がキレイに差し込んでくれば、目覚めも爽快で、今日一日頑張ろう!という気持ちになります。それに、朝起きて家族と顔を合わせるときに、朝日が差し込んでくると、気持ちよく一日がスタートできますよ。

夏場は過ごしやすい

東向きの家は、夏の時期は主に午前中に光が差し込んできて、午後以降は直射日光が当たらなくなります。

そうすると、暑さが厳しい日中から夕方にかけての時間は直射日光を防ぐことができるので、真南の家よりも暑さが和らぐのです。

一日中日差しが差し込む家は、明るさという面では確かに魅力的なのですが、一方で直射日光の暑さとの戦いにもなります。

明るさよりも、このカンカンと照らされる日差しをどうにかしたい…という方には、東向きの家はとてもオススメです。

南向きの家よりも価格が安くなる

これも、隠れた東向きの家の魅力の一つです。

南向きの家は、多くの人が欲しがることから価格が高くなりがちです。

土地や建売住宅では、他の方位よりも1割程度価格が上がることも多いですし、賃貸でも家賃は数千から1万程度変わることもあります。

この場所の家は高くて手が出せない…と思っていた人気エリアでも、東向きの家に絞って探してみたら、予算内の家が見つかった、なんてことも!?

東向きの家のデメリット

朝日が入りすぎる

先程のメリットのところで、気持ちのいい朝日が入ってくると書きましたが、一方でこの朝日はデメリットにもなり得るのです。

朝日がデメリットだと感じる方の特徴として、起床時間が早くない方が挙げられます。

例えば出勤時間が10時と遅めだったり、あるいはフレックスだった場合、朝はゆっくり寝たいのに眩しくて目が覚めちゃう…なんてことも。

ただ、日光は取り入れるのは難しくても、遮光するのは比較的簡単です。

カーテンを性能の高い遮光カーテンに変更することで、眩しさはかなり軽減されますし、手軽にアイマスクを利用するのも手ですね。

実は私の寝室も朝日がよく入るので、就寝時はアイマスクをして寝ています。なぜ遮光カーテンを使わないかというと、目が覚めたときに気持ちのいい朝日をいっぱいに浴びたいからなんですよね。でも朝方は眩しいからアイマスクはしておきたい。我ながら、なんともワガママです…笑

部屋が暗くなるのが早い

朝は気持ちよく火が入るのですが、午後以降はあまり日が入りません。特に冬の夕方は、南向きの家よりも暗くなるのが早くなります。

日中はほとんど仕事にいっている方は特に気にならないと思いますが、リモートワークだったり、家にいることが多かったりする方にとっては、気になるかもしれません。

洗濯物は早い時間に干す必要がある

私が東向きの家に住んだときに一番デメリットだと感じたのは、早めに干さないと洗濯物が乾かないという問題です。

日光が当たるのは午前から午後までの時間なので、その時間に洗濯物に日光が当たるよう、早めに干す必要があります。特に冬の時期は、乾きづらいかも…

ちなみに私は、ドラム式洗濯機を導入することで解決しました。

雨や時間をきにせず洗濯と乾燥を行えるので、かなり家事が楽になっています。こんなことなら、もっと早く買っておけばよかった…

東向きの家に向いている人

では、一体どういう人が東向きの家に向いているのでしょうか?

朝日が気持ちよく入ってくるという特徴のある東向きの家は、生活スタイルが朝型の人に向いているでしょう。

毎朝家族が顔を揃えて明るい食卓で食事をとったり、朝は気持ちよくスタートしたいという方にはぜひオススメです。

また、家で過ごす時間が短めの方にも、価格優先で南側よりも東向きの家を選択するという考え方もあると思います。

最後に

以上、東向きの家について解説していきました。

方角がもたらす影響は、とても大きいです。しかし、方角だけが心地よい住まいに直結するわけではありません。

採光、通風、そして間取りや願望をトータルで考えて、自分にあった住まいを選ぶことが重要ですよ!